2- 64スマブラ 立ち回りについて

2- 0章 64スマブラとはどういうゲームか

コンボが繋がりやすく、

初撃が当たると即死

世紀末ゲーと言われています。

"言われています"と書いたのは、私は64スマブラ以外の格ゲーをほとんどやったことがないので64スマブラのリターンを世紀末と感じていないからですが…

 

世紀末ゲーと書くと大味なゲームなのかという印象を受けるかもしれませんが、決してそんなことはなくむしろ逆です。なぜなら、64スマブラ

初撃を当てるのが非常に難しい

ゲームだからです。

 

適当に動いて技を振っても初撃が当たることはほとんどなく、逆に相手から初撃をくらってバースト(ストックを取られること)していまいます。

つまり

初撃を当てるのための理論…立ち回りが非常に重要です

もちろん初撃を当てたあと即死まで持っていくための力…コンボ力

も同じくらい重要ですが一気にそんなにたくさん話せないのでコンボについては一旦置いておきます。

 

 

1 .間合い管理について

64スマブラの立ち回りについて書かれるときまず真っ先に出てくる言葉、それがこの”間合い管理”という言葉です。間合い管理というのはそれだけ重要な概念であり、今後の章でも頻出します。

間合い管理について理解すれば立ち回りの90%は理解したと言っても過言ではないでしょう。

 

1-1. 間合い管理とは何か

相手の攻撃は当たらず、自分の攻撃は当たる位置を保つ

ことです。

当たらないは当たりにくい、当たるは当たりやすいという言葉に置き換えても良いと思います。そして、攻撃が当たる/当たらない状況の差は何かというと

相手の動きを見てから迎撃行動が取れるか/取れないか

です。

 

 "動きを見る"について。人間の反応速度は12~20F(F=フレーム、64スマブラの時間の最小単位で1F=約0.017秒)と言われています(値が定まっていないと議論がしにくいので15Fと仮定します)。動いてから攻撃が届くまで15F以内の行動は見ることすらできない攻撃、(動いてから攻撃が届くまでのF)-(迎撃行動に必要なF)≦15Fの行動は、見ることができるけど迎撃できない行動といえます。ここからはピカチュウ対ファルコンを例に見ていきます。

 

1.2. 実戦での考え方

まず↓の場面をご覧ください

f:id:shizuku0:20190602162650p:plain

 この位置からファルコンがダッシュ投げをすると、15Fでピカチュウに当たります(上スマもほぼ同じくらいです)。つまりピカチュウにとってはファルコンの動きを見ることすらできない間合いです。

次に、↓の場面について

f:id:shizuku0:20190602165031p:plain

この位置からファルコンがダッシュ投げをすると、20Fでピカチュウに当たります。

ところで、ピカチュウダッシュしてきたファルコンに対してできる最速の迎撃行動は投げ(発生6F)です。20F-6F=14Fなので、ピカチュウにとってはファルコンの動きを見てから迎撃行動を取れない間合いです。

一方、ピカチュウがファルコンにダッシュ投げをした場合1枚目の画像でもファルコンに当たるまで23Fかかります。ここからファルコンの最速迎撃行動上スマ(発生4F)を引くと19Fとなります。これは反応速度としては現実的な数字なので、写真1枚目~2枚目くらいの地上戦の間合いはファルコンにとっては相手の攻撃は当たらず、自分の攻撃は当たる理想的な間合いである言えます。

※実戦ではこのようなフレーム数を計算している暇は無いので、間合い管理は経験での判断となります。

 

 次に上下の間合い管理を見てみましょう。↓の場面をご覧ください

ファルコンは落下中とします。

f:id:shizuku0:20190602181114p:plain

それぞれの立場で考えてみます。ピカチュウはこの位置でジャンプ空上を振ると約10Fでファルコンに当たります。更にファルコン側にピカチュウの空上に対する迎撃手段はありません。

そして、ファルコンがこの位置からピカチュウに攻撃を当てる術はありません(台があるためです)。つまりこの状況でファルコンができることはピカチュウがジャンプ空上する読みで二段ジャンプをするしかないという極めて不利な状況です。なぜ不利なのかというと繰り返しになりますがピカチュウにとってはファルコンの動きを見てから迎撃でき(この場合はそもそも迎撃する必要がない)、ファルコンにとってはピカチュウの動きを見てから迎撃できない間合いだからです。

また、ピカチュウ左右台下ファルコン左右台上という状況を例にとって説明しましたがこの組み合わせではこれが中央台や台に乗っていても変わらないしピカチュウとファルコンを逆にしても変わりません。

 

1.3… 立ち回りへの昇華

1.2章の内容を理解できればファルコン対ピカチュウの立ち回りについては9割理解できたといっても過言ではありません。少なくともファルコン側のやることは簡単です。それは、以下二つだけです。

1.飛ばない

2.この距離になったらダッシュ投げor上スマ

f:id:shizuku0:20190602165031p:plain

 

 

 もちろん、実戦ではここまで単純ではないですが基本的な考え方は同じです。

 

 

次章では地上戦についてもう少し詳しく書く予定です。

ここまで読んでくださった方、ありががとうございましたm(__)m

それでは失礼します。