4- リスクリターンについて
こんにちは。
前回まで一気に4つの記事を公開しましたが、思ったよりも多くの方に記事を見ていただき、大変嬉しく思います!今回はリスクリターンについて書きます。
筆者は前の記事で、64スマブラは"初撃が当たると即死"と書きました。しかし、これは少し大げさな表現であり実際には初撃が当たっただけで即死まで攻撃が続くことはそんなに多くなく、初撃が当たって仕切り直しというようなこともあります。そして、何とこのゲームでは
初撃を当てた結果自分が死ぬ
ということもあり得るのです。
初撃を当てた結果、相手をバーストさせるのと自分がバーストするのでは大違いです。前回までの記事は基本的に初撃を当てるまでのことしか考えていませんでしたが、実戦では
初撃を当てた後のことまで考えて技を振る
必要があります。では、このような初撃を当てた後のリターン差はどのようにして生まれるのかを実例を用いて説明します。
1. 相手が低%のとき
↓の画像をご覧ください。
これは立ち回りの章で紹介した画像でピカチュウから一方的に攻撃(ジャンプ空上)が当てられる状況です。確かにこの状況でピカチュウがファルコンにジャンプ空上を当てることは容易ですがその後どうなるかというと…
初撃を当てたピカチュウが死にました
実際にはもう少し当て方を工夫することで初撃を当てながら逃げることもできますが、この状況でピカチュウがジャンプ空上を当てに行くことは、即死のリスクがある行動であることは間違いありません。
もう一つ、初撃を当てた結果自分が死ぬ例を紹介します。
この二つの状況の共通点は何でしょうか?キャラがピカチュウとファルコン…ということもありますがそれは大きな問題ではありません。重要な共通点は
低%の相手に上りながら空中攻撃を当てている
ことです。また、初撃を当てた結果死ぬパターンその2として、
低%の相手に弱い地上技を当てる
というパターンもあります。こちらも動画をご参照ください
(実は前の記事で、上画像の状況でピカ側の最速迎撃行動は投げ(6F)と書きましたが、横強(5F)や弱(2F)の方が早いのでは?という疑問を持った方もいるかもしれません。これらの行動が迎撃行動として成立していない理由を、上の動画を見て理解していただけたら幸いです。ちなみに弱投げは弱の後の投げが当たらないのこれも迎撃行動になっていません。)
但し、中には0%の相手に対して当ててもダウンさせたりコンボ始動技になる(上りながらの)空中技や地上技もあります。自分が使うキャラのどの技が0%の相手キャラに当てても大丈夫か、というのは対戦前に調査しておく必要があることの一つです。
ここまで自分にとってリスクのある技の振り方を書いてきましたが、逆に自分にとってリターンの高い技の振り方とは何でしょう?相手が低%のときにリターンの高い初撃は何かというと…その代表は
着地際の空中攻撃
です。前の章でも書きましたが、64スマブラでは着地時に着キャンをすれば空中攻撃の後隙はキャンセルされて着地隙(1F/4F/8F)のみが発生します。これは、攻撃を当てられた側の硬直時間よりもかなり短いので、攻撃を当てた側はそのままコンボ始動技に繋げることができます。これは、64スマブラのコンボ動画の始動技の多くが着地際の空中攻撃から始まっていることを見れば納得できるかと思います。
↓自分のコンボ動画で恐縮ですがご参照ください
2. 相手が中%のとき
ここまで低%時について書いてきましたが、続いて中%(40~60%くらい)時について。
これくらいの%になれば、攻撃を当てれば当てられた側はそこそこ吹っ飛ぶので初撃を当てた結果自分が殺されたというようなパターンはほとんどありません。もちろん、当てた後に即死まで持っていける技と当てて終わりの技の違いはありますが、相手が低%の時ほど技の振り方に気を付ける必要はないと思います。キャラによりますが上強攻撃、そして
上りながらの空中攻撃がリターンの高い
技になることが多いです。
3. 相手が高%の時
申し訳ないですがそんなに書くことがないので省略します。
4.自分の%による立ち回りの違い
ここまでは、相手の%によってどうやって技を振ればよいかを書いてきました。ここで考え方を変えると攻撃を受けた後のことを考えて
自分の%によって立ち回り位置を変える
という発想も生まれます。地上にいるとき、高い位置にいるとき、そして低%、中%この2×2=4通りの組み合わせで地上にいるときは着地際の空中攻撃、高い位置にいるときは上りながらの空中攻撃を受けた場合のリスクを比較すると以下のようになります。
地上低%… 着地際の空中攻撃を受けると即死級のリスク
地上中%… 着地際の空中攻撃を受けても即死までは行かない
高い位置低%… 上りながらの空中攻撃を受けても低リスク
高い位置中%… 上りながらの空中攻撃を受けると高リスク
これだけを見れば単純な考えながら
低%時は中央台、中%時は地上
という図式が浮かび上がります。もちろんこれは他の要素を度外視し、攻撃を受けた後のことしか判断材料にしていませんが地上で立ち回るか中央台で立ち回るかの判断材料の一つとなることは確かです。
5. まとめ
本ブログでは初めに、64スマブラの立ち回りは間合い管理が9割と書きましたが残りの1割がこのリスクリターンの考え方です。間合い管理とは、"相手の攻撃は当たらないけど自分の攻撃は当たる位置を保つ"と書きましたが上級者同士の戦いになれば、"100%の確率で攻撃が当たる状況"は滅多にありません。攻撃が当たる確率と、当てた後のリターン及び外した後のリスクを考慮して最適な行動を考えているのが上級者同士の試合です。
ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
失礼いたします。